旅のはじまり

私は日本という国をなにも知らない


 

 5月11日

私にとって大きな第一歩を踏み出した記念すべき日である

旅立ちの日にふさわしい快晴の空はなにを意味しているのか

いや、実際はなにも意味していない

 

晴れ渡る天気は、太陽にいってらっしゃいとでも言ってもらえたような気分になれる

ある営業マンにとっては営業回りで疲れ切って汗だくの身体に鞭打つ最悪の天気でもある

ふたつとも私のキモチである(だった)

 

視点を変えると見え方も感じ方も変わる

 

外国人から見た日本も

日本人から見た日本も

私が見た日本も

あなたが見た日本も

 

全部感じ方は違うはずである

だから私は日本を旅したいと思った

 

全国各地の人がなにを考えて

どう生きているのか知りたかった

 

私が大学生になったくらいの頃から

周りの友人が海外に行き始めた

自分にとって海外は外の世界

夢のようなことが待っている世界だった

 

海外に行きたい感情と共に湧いてきたのが

「そもそも日本のことなんも知らないな」

という感情である

 

日本にだってたくさんいいところはある

日本の中でも関東・関西、北・南、47都道府県それぞれ文化も風習も違う

 

海外は文化も言葉も違うから半強制的に刺激を受けるけど

日本を旅するということは自分から刺激を拾いにいかなければ

ただの旅行で終わってしまう可能性もある

 

そんなところに魅力を感じたのかもしれない

 

甲府に向かう各駅停車の電車に乗りながら山と緑ばかり続く景色を見て

これから起こることに胸を躍らせながらそんなことを考える

 

私たちの終わりのない旅がはじまった