秘境と呼ばれる場所で、美味しいご飯と為になる言葉を頂いた二十九日目。
大歩危の山の中にある古民家宿で心もお腹も満たして、祖谷のかずら橋を見てきました。
大歩危では、なにか色々なことを得ることが出来たような気がします。
それがなんだったのか、ハッキリと知ることになるのはきっと先のことのなるのでしょう。
SPONSORED LINKS
日本の原風景で一晩過ごす 大歩危

徳島から鈍行列車で二時間半、大歩危駅へと到着しました。
大歩危のある三好市は約90%が山地だそうで、駅を降りると急斜面の山々が広がっていました。
大歩危はこなき爺の故郷でもあり、駅で私たちを迎えてくれます。
こなき爺とただの爺のツーショットでパシャリ。
この日お世話になった古民家宿 空音遊さんは、急こう配の曲がりくねった山道を進んだ先にあって、宿までの道中はまるでジェットコースターに乗っているような気分を味わえます。
オーナーののりさんが駅まで迎えに来てくれて、宿まで向かいました。
空音遊に着いて縁側に座っていると、大自然に思わず見とれていました。
目をつぶれば聞こえるのは鳥の声と風の音だけ。
目をあければ山と川と草木たちが茂っている大自然だけ。
都会のマテリアルな世界から解放されると自然と自分の心と向き合えるような気がします。
人工物がないと花のきれいな色が一段と輝きます。
山の空はいつも気分屋で、白い雲と黒い雲が喧嘩しています。
いよいよ、待ちに待った夕食です。
色とりどりの目でも楽しめるボリューミーなディナーに、久々にわたしの食欲に火が着いてカレーのおかわりまでいただいちゃいました。
料理研究家の奥さんが料理長を務めていて、動物性食品・化学調味料・砂糖を使用しない創作精進自然菜食料理なんだそうです。
「毎日全力を尽くして料理を出す」という奥さんの言葉どおり、一品一品がおいしくて感動しました。
朝ごはんもおいしくてご飯のおかわりをいただき、この日は夕方までお腹いっぱいでした。
楽しかった一晩の思い出を胸に、次の目的地へと向かいます。
一晩過ごしただけで、意気投合して仲良くなれるのがゲストハウスの良さですね。
「夢に向かって、走り出そう!」と今にも聞こえてきそうな写真です。
楽しい時間と美味しいご飯をありがとうございました。
秘境 祖谷の蔓橋
大歩危駅からバスに乗って、祖谷のかずら橋へとやってきました。
ここに来る道中、バスの行先を教えてあげたら台湾から来た夫婦と仲良くなりました。
二人は新婚旅行で四国を回っているようで、日本は良い所と言ってくれました。
お互い英語もあまり話せず、それでも通じ合えたことにうれしい気持ちになりました。
秘境にはそんな不思議な力が秘められているのでしょうかね。
550円の通行料を払うとこの吊り橋を渡れます。
落ちることはないですが、けっこうな隙間があって怖いです。
恐怖におののきながら13キロの荷物を背負って渡っている女性がいました。
こちらに手を振っていましたが片方の手はガッチリ橋をつかんでました。
橋の起源は、弘法大師が困っている村民のために架けたとか、平家の落人が追手が来てもすぐ切り落とせるように作ったとか、いくつか諸説があって定かではないそうです。
橋の下を流れる川でただの爺から妖怪になれるように修業です。
猿橋・蔓橋と訪れて、日本三奇橋も残すは一つとなりました。
山口の錦帯橋ではどんな出会いが待っているのでしょうか。
祖谷から大歩危駅へと戻ると屋根の柱にツバメの巣がありました。
もうすぐ巣立ちですかね。
私がツバメのように羽ばたけるのはいつになるのやら。
本日のまとめ
大歩危 ⇒ 祖谷(蔓橋) ⇒ 高知
移動距離 79km
歩いた歩数 8499歩
使ったお金 18,720円