島根、石見銀山をおさんぽ

 

京都から9時間かけて鈍行で出雲へ。

18キッパーとしては、なんてことない時間。

初心者のわたしには心が折れました…

青春18きっぷ一人旅 山陰・島根編。

 

 

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世界の三分の一の銀 石見銀山


石見銀山 (1)

ピンクカラーとくすんだ色のカラーがかわいい特急やくもちゃん

もちろん私はやくもに乗ることはなく鈍行列車で石見銀山へと向かいます。

石見銀山 (2)

世界遺産・石見銀山は島根県の大田市にあります。

”おおた”市じゃなくて”おおだ”市と読むのでお間違えないように。

石見銀山 (3)

「おおた市って間違えると、らとちゃん激オコらとらと丸だぞおー!」

怒り気味のらとちゃんが大田市のマスコットキャラクターです。

サザエの殻に油を入れて火を灯して明かりの役割を果たす『螺灯(らとう)』がモデルのらとちゃん。

石見銀山 (4)

大田市駅からバスで30分ほどの場所にある大森で降ります。

大森地区は重要伝統的建造物群保存地区にもなっており、趣のある建物が並んでいます。

石見銀山 (5)

「秘仏公開中!あわてなーい、あわてない!」

羅漢寺では秘仏の二体の明王様が御開帳していました。

石見銀山 (6)

羅漢寺の向かい側には、石見銀山のかつての労働者供養のために作られた五百羅漢があります。

一体一体さまざまな顔をしており、喜怒哀楽の表情もそれぞれ違います。

石見銀山 (7)

拝観料500円を払えば羅漢さんたちの表情を近くで見ることができます。

五百羅漢は世界遺産の構成遺産のひとつで、何百対もいる羅漢像は圧巻です。

石見銀山 (48)

石見銀山には”間歩(まぶ)”と呼ばれる銀採掘場へと続く坑道が何箇所もあります。

竜源寺間歩までゆっくりと歩くと一時間以上散歩を楽しむことができます。

石見銀山 (8)

石見銀山散歩、はじまりはじまり~♪

大安寺跡の家屋には、紅葉するときれいそうなカエデの木がありました。

石見銀山 (9)

ぱっかーーーん!!

かぐや姫でも出てきそうな切れた竹が生えていました。

有村架純でてこないかな…あら、かわいすぎ。

石見銀山 (10)

古いお墓があります。

石見銀山には所々、銀山の功労者の方のお墓があります。

石見銀山 (11)

バッサーと乱雑に生えた竹藪を横目に浦ちゃんは歩いていきます。

「森の声が~、聴きたくて~♪ 風の声に~、耳澄ませ~♪」

石見銀山 (12)

毛利元就が祀られている豊栄神社は発掘作業みたいなことが行われていて工事中でございました。

瓦みたいなのが落ちていたけど貴重なんでしょうか?

石見銀山 (13)

古びた階段を登っていくと…

石見銀山 (14)

かつて龍昌寺というお寺があった跡地がありました。

「この樹海の狂った磁場はおまえの第六感を狂わせる!はっはっは」

武井咲がヒロインの映画の原作漫画、追憶編より。

石見銀山 (16)

お花は太陽の方向に向かって咲くと言います。

武井咲さん、あなたの太陽になりたいです。

石見銀山 (17)

草の茂った丘のようなところに出ました。

石見銀山 (18)

丘はかつての製錬所の跡でした。

この清水谷製錬所は鉱石の品質が悪く、わずか一年半で操業が停止されたそうです。

石見銀山 (20)

石見銀山の周りはなんとも不思議な雰囲気漂う森が続いています。

「この樹海の狂った磁場は…(自粛)」

石見銀山 (21)

首のないお地蔵さんが…

明治にでも廃仏毀釈で切られてしまったんでしょうか?

石見銀山 (22)

シリーズ大木。緑が濃い。

石見銀山 (23)

石垣のようなコケに覆われた階段を登ると…

石見銀山 (24)

さらに石垣が。ここはかつて選鉱場だった場所だそうです。

選鉱された鉱石はシュートと呼ばれる装置に乗って斜面の下まで落とされて、トロッコに積まれて先程の製錬所に運ばれ製錬作業に移ります。

石見銀山 (26)

選鉱場の奥には清水寺跡が残っています。

石見銀山 (27)

この岩はお寺の跡なのでしょうか?

お地蔵さんが一体寄り添っていました。

石見銀山 (28)

冒険心が沸きすぎて森の中を進みすぎて道に迷いました…

石見銀山 (29)

ハチ・マムシに注意!ひえーーー!

行き過ぎたようなので来た道を戻ります。

石見銀山 (30)

オレンジ色のなにかを見ると収めたくなるのが私の性。

石見銀山 (31)

こちらの門は大田市有形文化財だそうで選鉱所にあった清水寺の昔の門を受け継いだものだそう。

石見銀山 (32)

中にはたくさんのお地蔵さんが見守っておりました。

石見銀山 (33)

新切間歩の入口は川に遮断されていました。

石見銀山 (35)

吉岡出雲さんのお墓があるそうなんで拝んでおきましょう。

石見銀山 (36)

吉岡出雲という人物は銀山の採掘経営を務めた功労者で、伊豆や佐渡などの金銀鉱脈の発見や技術の普及指導を担った人物だそうです。

お墓の草がだいぶ伸びていたので、しっかりと手入れをしてあげて欲しいですね。

石見銀山 (37)

なんか瓦落ちてるけど貴重なものじゃないのかな?

石見銀山 (38)

福神山間歩

このように銀山のあちこちには、たくさんの間歩の入口がありました。

石見銀山 (40)

いよいよ最終マブである龍源寺間歩へと辿り着きました。

このマブは全長900mの坑道のうち三分の一が公開されており、中を見ることができます。

石見銀山 (41)

石見銀山は戦国時代後半から江戸時代前半にかけて最盛期を向かえ、戦国大名の軍資金や江戸幕府の財源の確保に貢献しました。

17世紀前半の銀の産出量は年間で38トンにものぼり、世界の三分の一を占める銀を産出していたんだそうです。

石見銀山 (42)

石見銀山は自然との共存を目指した鉱山でした。

銀の製錬過程で消費される大量の木材を計画的な植林で補い、豊かな自然は現在でも残る結果となりました。

石見銀山 (43)

「銀山、おまえすごいやつだなあ」

昔の人は自然の恵みを受け取り、返すことで自然の循環サイクルにあらがうことなく生きていたんですね。

石見銀山 (44)

現代のどんどん進化していくテクノロジーのスピードは自然を破壊し続けるのか、

それとも無限じゃない資源の大切さに気が付いた、人間の自然再生活動のスピードが追いつくのか。

地球の未来は皮肉にも、自然を破壊し続けた人間の手に託されています。

石見銀山 (45)

昔の人は道具と自分の手で鉱石を掘っていました。

テクノロジーの進化は作業の時間を圧倒的に圧縮し続けているけれど、その時間で手に入れたものは一体なんでしょうか?

先人たちは苦労と引き換えに喜びや人として生きる大切ななにかを手に入れていたのかもしれません。

石見銀山 (46)

間歩の中では気が付くといろんなことを考えさせられていました。

実際に考えているのは文章書いてる今だけど。

石見銀山 (47)

帰り道には、鉱山の守り神が祀られている佐毘売山(さひめやま)神社があります。

鉱夫や村人から山神さんと呼ばれて親しまれていたんだそうです。

ちなみに私の小学校のときの友達の山神さんは家の鍵を忘れると団地のベランダをつたって三階の自宅まで登ってしまう器用な女性でした。

石見銀山 (50)

帰り道はゆっくりと古い町並みが続く道を歩きます。

石見銀山 (51)

岩山の上に建つ珍しいお寺、勧世音(かんぜおん)寺です。

ここは銀山の隆盛を祈願するための祈願寺の役割を果たしていたそうです。

石見銀山 (52)

井戸?

お花とのマッチングが素敵です。

石見銀山 (53)

家屋を上から見下ろすと屋根の赤瓦たちが素敵な色合いですね。

石見銀山を堪能して出雲のゲストハウスへと戻ります。

石見銀山 (54)

「温泉は寄っていかないのカニャ?」

徒歩だから行けないんだよ、ねこにゃん。

車で来ている場合などは温泉津エリアへ行って温泉に浸かったり、温泉街をぶらぶらしていくのもいいかもしれませんね。

石見銀山 (58)

写真は出雲のゲストハウスで出会った若者。

出雲では「ゲストハウス いとあん」に二泊させてもらいました。

詳しく書くと長くなるので割愛しますが、ここでもたくさんの出会いと貴重な経験をさせてもらいました。

とてもアットホームな雰囲気が居心地よくて、11月8日に『ろ-RO-』というラウンジもオープンして出雲を盛り上げています。

こうして出雲にもまた帰りたい場所が増えてしまったわけです。

日本中、良い場所ありすぎてうれしくなりますね。NEXT DAY- 倉敷。