長野・富山、立山黒部アルペンルートをおさんぽ

 

心残りはなくしておくのが旅の鉄則な八十一日目。

富山で断念した黒部ダムを目指してアルペンルートを巡ります。

トローリーバスに乗って黒部ダムへ、そこからケーブルカー・ロープウェイを乗り継いで立山へ。

旅の締めくくりは贅沢に乗り物パラダイス、そして自分の足で標高3003mの立山雄山の頂上を目指します。

 

 

 

 

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アルペンルートを行く 黒部ダム


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長野県大町市にある木崎湖でキャンプ中のわたしたち。それもこれもアルペンルートを抜けるために木崎湖キャンプ場に宿泊していたのです。

JRで移動して信濃大町駅からバスに乗って扇沢駅へとやってきました。アルペンルートへの道のりは何個も乗り物を乗り継ぐ上に正直かなり値段が高いです。信濃大町から登山道のある室堂まで、なんと往復11,550円。リッチピーポーのみが行ける立地になっています。

※ちなみに長野から富山へ抜ける場合は片道10,850円で行けます。詳しくは公式ホームページをご覧下さい。

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ここからはこのトローリーバスで黒部ダムへ移動します。

トローリーバスは頭についている架線から供給される電気を動力として走るバスで、昭和の頃は普通に街中を走っていたそうです。現在はアルペンルートの関電トンネルと立山トンネルの二カ所でしか運行されておらず、ここでしか見れない存在となっています。

このトローリーバスは排出ガスによる公害が全くなく、自然に配慮したエネルギー源を利用しているため、美しい自然を守る立山黒部地域にぴったりな乗り物なわけです。

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赤沢岳を貫通させた6.1kmのトンネルを抜けて、黒部ダム駅に辿り着きました。

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あいにくの曇り空ではありましたが、外に出るとダム湖である黒部湖とアルプスの山々が広がっていました。

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雲の隙間から雪の残る山が顔を出していました。

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高さ186m、日本一の高さを誇る黒部ダムの姿は圧巻。

黒部ダムからは毎秒10立方メートル以上の大量放水が行われており、年間約10億kWhの電気を発電しています。黒部川全体になると年間の発電量は約31億kWh、一般家庭100万戸が1年間に使用する電気を発電しています。

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放水ぐびぐび…

この勢いの放水を実際に飲んだらひとたまりもないでしょう。

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なんとなくアートな黄色いコンクリートパケット。

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昭和31年に始まった黒部ダムの建設には当時の金額で513億円が投じられ、1,000万人もの人手により7年の歳月を経て完成しました。

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山奥での過酷なダム建設は困難を極め、たくさんの犠牲者も出てしまいました。

私たちの生活はたくさんの先人達の活躍によって成り立っていることを忘れてはなりませんね。

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放水ブシャーーー!!!

黒部ダムを見下ろせる橋を渡って次の目的地へと移動。

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バンッ!!

黒部湖を抜けてケーブルカーへと続く大きな扉を開け、さらに上を目指します。

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斜めに反り立つケーブルカーに乗り込んで、いざ黒部平へ。

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黒部平からは富山県でトロッコ列車に乗って訪れた黒部渓谷の景色を見渡すことが出来ます。

旅七十七日目「黒部渓谷」の記事参照)

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黒部平からはロープウェイに乗って大観峰駅へと移動します。

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ロープウェイの窓からは絶景を眺めることが出来ます。

大観峰駅からは最後のトローリーバスに乗り込み、いよいよ最高地点の室堂駅へと到着です。

 

 

アルペンルートを行く 立山雄山


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標高2450m、アルペンルート最高地所に位置する室堂に到着。

ここからは立山三山、剱岳、大日連山などの山々を望むことができます。

本日は、立山三山のひとつである雄山を登って、頂上にある雄山神社峰本社を目指します。

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霧も立ち込める天気の中、登山開始です。

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さすが標高3000m級の山、地面には雪が残っていました。

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霧が少し晴れてくると高山植物やきれいな緑、そして白い雪が見えてきました。

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登り始めて30分程すると祓堂という小さな祠に到着です。

ここは下界と神域との境界とされた場所にあたり、かつてはここで身を清め、お祓いを受けて、白けさ・白足袋に着替えた後に頂上に向ったと言われているそうです。

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石の数だけ人の想いも積み重なっているのでしょうか。

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中間地点の一ノ越へと到着、ずっと続いていた石畳の道はここで終わり本格的な登山道へとなっていきます。

ここにある山荘が最後のトイレ地点になりますので用を済ませておきましょう。天気が良いと、能登半島も見えるようです。

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ゴツゴツした石の隙間からは緑の葉やきれいな花が咲いていました。

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反り立つ岩の斜面を登っていきます。

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山頂までは一ノ越から五ノ越(山頂)に区切られていて、それぞれに小さな祠が祀られています。

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雲がもくもくもく…

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一瞬だけ見えた晴れ間の先には美しい山の景色が

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晴れるとやっぱり景色がきれい

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頂上はもうすぐ!

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室堂駅から歩くこと約二時間、立山雄山の頂上へと到着しました。

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頂上で歓喜の山ポーズ。

残念ながら頂上は曇っていて、なにも見えませんでした。

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頂上からさらに奥へと進むと雄山神社峰本社の鳥居がありました。

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神社でお祓いを受けて参拝の記念に紙の御守りがもらえます。

山頂でお祓いを受けるのは、より神聖な気持ちになりますね。

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神社のとなりには頂上の印が。

こんなに乗り物を乗り継いで、さらに登山で登る場所にやってくると天気は悪くても達成感がすごくありました。

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帰り道ゆっくりと下りていると、ころころとした見たこともない鳥が私に向かって歩いてくるではありませんか。

なんと特別天然記念物の鳥、ライチョウでした。

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怒っているかのような顔で私を見つめるライチョウくん。

それでも人懐っこく近づいてくるツンデレな性格。

砂の上でコロコロと転がる姿は可愛くてしょうがない。

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きれいな模様をした雛鳥です。

ライチョウは季節が変わっても住処を移動せずに一年を同じ地域で過ごし、気温が激しく低下する冬場でも高山の中で暮らすんだそうです。

生息数が減少してきているようで、こんなにかわいいライチョウくんが絶滅しないことを願うばかりです。

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ふたたび雪に覆われた道を通って、室堂駅へと戻ります。

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まるで雪山…

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往復4時間の道のりを終えて、ふもとへと帰ってきました。

室堂も本来は晴れていれば、みくりが池や地獄谷など高山植物が生い茂る散策スポットもあって登山以外も楽しめる場所となっています。さらには富山側に進めば弥陀ヶ原というラムサール条約に登録されている自然豊かな湿原もあります。もしまた訪れる機会があったら立山三山の縦走にもトライしてみたいなと思いました。

旅の最後に自然を思う存分満喫して、あとはのんびりと湖畔でキャンプをして締めくくろうと思います。

 

 

本日のまとめ


木崎湖 ⇒ 信濃大町 ⇒ 黒部ダム ⇒ 室堂

歩いた歩数 21393歩

使ったお金 27,831円